会長就任の御挨拶

一般社団法人
日本歯科技工学会

会長 末瀬 一彦

「新型コロナウィルス感染予防対策」が新たな局面を迎えていますが、なお厳しい社会情勢が続いているようです。会員の皆様方におかれましてはいかがお過ごしでしょうか?
さて、先日行われました2020年度本学会代議員会ならびに理事会におきまして伝統ある (一社)日本歯科技工学会 会長に推挙され、承認されました。2001年から20年間に渡って本学会副会長職を務めさせていただき、4代の会長のもと会務運営に携わらせていただきました。この間、2008年には「第4回国際歯科技工学会」を大阪において、国内外から4,000名以上の参加のもと盛会に開催させていただきましたことは、本学会にとりましても大きな飛躍になったことと自負しています。これまで本学会にご協力を賜りました会員諸氏に対しまして改めて感謝を申し上げます。このたび会長職を拝命し、「今さら感」もしないこともありませんが、会員の皆様方から温かい御推挙、御期待を賜り就任させていただきました以上は、「一意専心」会長職を務めさせていただく所存です。1997年から歯科技工士学校校長職に就任以来、歯科技工界の専門領域に踏み込ませていただき、多くの方々との出会い、ご指導を得て、私自身成長させていただきました。これまでの恩返しをする意味でも、仕事人生の集大成を成し遂げたいと思っています。
 会長としてのミッションは、本学会を歯科界においてなお一層メジャーな学会に充実させ、国民の健康福祉の増進に貢献し、歯科医療を根底から支える学会にしたいと思います。
「歯科技工学」を基盤に教育、研究、臨床の3本柱において「産学臨」一体となって、存在価値を示したいと思います。そのためには、歯科技工士のみならず、歯科医師や歯科衛生士、企業の方々のご参加も得て、会員組織の充実を図りたいと思います。本学会における課題は多く、すべてを一度に解決できるものではありませんが、「専門歯科技工士制度の確立」「学会誌の充実」「学術大会の運営方法の改革」「関連諸組織との連携」などを中心にミッションを進めていきたいと思っています。 「一人では何もできない、しかし、誰かがやらなければ何も始まらない!」この精神をもって会長職を務めさせていただきたいと存じます。会員の皆様におかれまして今後ともなお一層の温かいご協力、ご指導を賜りますよう衷心より熱くお願い申し上げます。
厳しい社会情勢がまだまだ続きますが、「新しい生活様式」「新しい仕事方法」「新しい学会運営」を考えながら、くれぐれも御身御自愛ください。

2020.7.1